スペースに限りがある

狭小住宅は、土地の広さが10坪程度しかないため、どうしてもスペースが限られたものになりがちです。そのため、限られたスペースをできる限り有効活用するようにしなければ、どうしても手狭さを感じてしまうことになりかねません。この問題は、例えば、リビングとダイニングを一体として使えるようにしたり、屋根裏や床下を収納場所として活用することによってある程度は解消できます。他にも様々な工夫が考えられますが、建築の知識があまりない施主の方だけでアイデアを出すのは難しいので、なるべく狭小住宅の設計に精通した専門家にサポートしてもらうようにするのがよいでしょう。多少コストがかかっても、その方が結果的に住みやすい家になるはずです。

上下移動が多くなりがち

狭小住宅のもう一つの注意すべきポイントとして、よく考えて設計をしないと、室内を移動するたびに階段を上り下りしなければならなくなるという点が挙げられます。狭小住宅は建坪が限られるため、1階部分をガレージにして、2階と3階を居住スペースにするといった設計が主流なのですが、そうすると少なくとも帰宅したら必ず階段を上って居住スペースがある2階まで行かなければならなくなります。体力のある若い頃はそれでも良いかもしれませんが、歳を取ってくると苦痛に感じられてくるかもしれませんので、先々を考えてエレベーターを設置できるようにしておいたり、ガレージを諦めて2階建てにするといったことも検討した方が良いかもしれません。